蕎麦を食う
五代目小さんが地方巡業に出た折の話。
弟子らとお茶を飲むつもりでたまたま入った喫茶店のメニューに蕎麦があったので、『喫茶店に蕎麦とは面白い』と蕎麦を頼む。
喫茶店の蕎麦だからうまいわけがない。
一口すすったのち、『こんなもの、食えるか』
店を出ると、その隣が蕎麦屋。
『口直しだァ』ってんで、のれんをくぐり、改めて蕎麦を食う。
この蕎麦屋、その地方では評判の老舗で、小さんの口にも合ったようだ。
『蕎麦ってェのはこうじゃなけりゃいけねェ』
落語家のエピソードだから、ホントの話にしろ作り話にしろ〝落ち〟が付く。
まずい蕎麦を出した喫茶店の蕎麦は、隣の蕎麦屋から持ってきたもの。
喫茶店で出た蕎麦は、老舗蕎麦屋が出した蕎麦と全く同じものだった。
この〝落ち〟は、誰でも予想できる〝落ち〟で、出来のいい〝落ち〟ではない。
だが、ホントの話だったというのがいい〝落ち〟だ。
上が田舎、下は更科。
蕎麦を食う。
コメント
新蕎麦ですね。
蕎麦だけは東京の自慢の味です。
投稿: coo | 2010年10月11日 (月) 22:59
cooさん、こんにちは。
新蕎麦のようです。
もっとも、私の舌では新も古も判別不可ですが(^^;
東京は蕎麦だけでなく、ウナギでも寿司でも天丼でもすき焼きでも何でもうまいと思います。
職人も食材も集まっていますし、何より厳しい競争の中にいますしね。
こちらは秋真っ只中です。
投稿: KON-chan | 2010年10月12日 (火) 07:52
KON-chanさん おはようございます
「あぁ…いい器…」
更級蕎麦の蕎麦猪口と薬味入れ、惚れ惚れと何度も見返しています。
久しぶりに胸がキュンとなる“器”に出会いました。
投稿: はるさん | 2010年10月12日 (火) 09:50
はるさん、こんにちは。
この3連休は残念な海況でした。
貴ブログの記事によれば、大変な状況のところに出くわしたようですが、本当に、大事に至らなくて良かったです。
はるさんは、陶芸もされるんでしたね。
その眼での評価なのですから、いい器なのでしょう。
私はと言えば芸(術)事は、自分でやるのはもちろん観賞する眼もありません。
私の眼では、いい器なのかそうでないのかさっぱり・・・(^^;
ご存知のように、蕎麦に限らず味の観賞力(味覚力)も全然ありません。
だから、記事中ではそちらの評価もしませんでした(^^;
田舎蕎麦のほうは札幌からも室蘭からもちょっと距離がありますが、更科蕎麦のほうは室蘭にお帰りの際にはお寄りになれる所です。
脇道にある店なので言葉での案内は困難ですが、案内図が書かれた名刺を持っています。
PXA05300@nifty.ne.jp に空メールを入れていただければ、スキャンして送付致しますが。
投稿: KON-chan | 2010年10月12日 (火) 18:34
こんばんは
お言葉に甘えて、空メールを送信しましたが
エラーメッセージで配送されませんでした。
投稿: はるさん | 2010年10月12日 (火) 21:42
このブログの左下の『メールを送信』をクリックしても送れます。
なお、私のメールアドレスは
PXA05300@nifty.ne.jp
で、全て半角文字で、
ピー・エックス・エー・ゼロ・ゴー・サン・ゼロ・ゼロ・アットマーク・エヌ・アイ・エフ・ティー・ワイ・ピリオド・エヌ・イー・ピリオド・ジェイ・ピー
です。
4文字目と7文字目と8文字目は、オーではなく数字のゼロです。
あァ、簡単なことでした。
春日和艇のキャビンに名刺を入れときます(^o^)
投稿: KON-chan | 2010年10月12日 (火) 22:13