上海地下鉄事情
仕事で上海。
国連の区分けでは中国は開発途上国とされている(らしい)。
中国(政府)自身も、自国を途上国だという。
が、開発途上という意味を〝開発可能な人資源や国土資源の多い国〟ととらえるなら当たっているが、〝文明度・技術水準が低い、経済力に乏しい国〟ととらえるなら大間違い。
ほんの数年前、日本人から見る中国は、発展途上にあり手を差し伸べるべき対象で、安価な労働力を得られるがそれは安かろう悪かろうである。
と、振り返ればそう評価していたのが正直なところ。
ほんの数年が過ぎ、今。
政治・経済・軍事などというビッグワードについて私は知らない。
が、影響力という言葉だけで評価すれば、中国は日本の上を行く先進大国であることは確かだろう。
スケジュールが詰まっているから、寝る時刻近くまで自由時間はない。
で、1時間遅いという時差を使って、出勤前行動。
上海地下鉄(地鉄)に早朝乗車。
上海最初の地下鉄開通が、15年前の’95年。
今現在、総路線長425km、264駅。
これは東京都の総路線長304km、239駅をとうに越している。
この先の10年で延長される距離は550km。
初乗り3元(約40円)。
【画像:上】
2号線にて。
走り去って行くSiemens AG(ジーメンス・アーゲー)製車両。
日本の地下鉄は狭軌(1067mm)だが、上海地下鉄は標準軌(1435mm)が採用されている。
【画像:下】
チケットの表裏。
タッチで入場、出口回収。
キャッシュカードと同じ大きさ・厚さのカードでリサイクル使用しているようだ。
コメント
KON-chan号船長さん、おはようございます
中国の高速鉄道の営業速度は350km/hで世界一速いし 国が広いせいもありますが営業距離も新幹線を抜いてます。海外営業もはじめ出したので日本やヨーロッパのライバルとなってきています。アメリカで中国システムの鉄道がはしるかもしれませんね。
投稿: 釣り鉄 | 2010年6月17日 (木) 07:51
釣り鉄さん、こんにちは。
中国は国も人もパワーがありますね。
高速鉄道も地下鉄もマグレブもどれも外国技術を導入して建設されたのですが、導入した外国技術を着実に自分のものにしてます。
海外に営業に出ていくということは、それだけの自信を得たということでしょう。
それだけの力があると私は思います。
アメリカの鉄道は経営が民間ですから、技術が確かでコストが小さければどこの国のシステムでも採用するでしょう。
投稿: KON-chan | 2010年6月17日 (木) 23:46