カラブリ
本日、深夜3時出航。
船団を組んで、函館沖に向かったのは、アグネス、SeaRoman、それにKON-chan号。
この時期に、この海域に向かったのだから、狙いはブリ。
が、いない魚を狙ってもダメ。
全艇、ブリの姿を見ず。
今日の函館沖は、ベタなぎ。
しかし、海況のいいことと釣果は無関係。
エサ用のイカを掛けようにも、そのイカの確保さえ一苦労。
『ブリが入るとイカがいなくなる』とは聞いていたけれど、その逆の『イカのいないのはブリがいる証拠』とは言えないようだ(^^;
マリーナ支配人曰く、『カラブリでしたかァ』。
【画像:上】
SeaRoman艇。
親子孫の3代が乗船。
この『孫』が最後までジギングで通し、帰航途中ジグでマダラを4本。
ジギングってのがよく分からない。
フライでもルアーでも、ワームでもイカツノでも、これらは要するにベイトのイミテーションで、その発想は自然。
一方、ジギングという釣法は、私には非常に不思議、不自然。
落ちる・沈むという動きは自然界では当たり前だけど、上に急速に移動するという動きは、自然界では普通ではない。
いわゆるバーチカルジギングは、どういう経緯があって発想されたのか・・・
どうも、SeaRoman艇クルーの『孫』は、その発想ができるようだ。
【画像:中】
アグネス。
もし、船団中1本だけブリが掛かるとしたら、この艇だろうと思っていた。
『試す』という手間隙を惜しまず、あり得る全てを『試す』人ばかりが乗っていたから。
今日も、あり得る全てを『試した』はず。
魚がいなかったのだから、今回の結果は仕方が無い。
【画像:下】
今日の私の相棒。
昨年のブリ釣行でも乗ってもらったTさん。
彼もジガー。
Tさんはジギングで通したが、私はTさんが組んだ仕掛けをもらい、イカ泳がせ釣り(^^;
ブリを掛けたら、正面から写したいと思う。
ところで、今回は日帰り釣行ゆえ、深夜の出航となった。
満月が中天にかかる夜だった。
夜間航海では、この満月がありがたい。
が、それは無いよりはマシといった程度のありがたみ。
夜の海上では、人の視覚は全くアテにならない。
我々の乗るようなプレジャーボートからの目線高さは、海面から2mほどしかない。
鳥や航空機パイロットのように高い所から俯瞰(ふかん)できる目を持たないモーターボート船長の視覚は、砂漠に迷い込んだ人が遠近の感覚を失い、遠い蜃気楼を近くに見たりするのに似て、浮標の遠近、町の明かりの遠近、漁船の灯火の遠近、他船の航行方向などの認識に混乱をきたす。
夜間航海とは難しいものだ。
というような話を、帰港後の倶楽部ハウスでした。
そのやっかいな夜間航海の、船団の先導艇を務めていただいたアグネス船長及び、クルーのI氏、K氏に感謝する次第です。
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