2023年2月 5日 (日)

風力発電のプロペラの回転は、1周3秒、20RPM

風力発電のプロペラが停止している。
無風。
ナギは昼まで持たない予報。
急げや急げ。

しかし、船中に積もった雪のかき出しに ひと汗。
そして給油。
その頃になると、北寄りの風でプロペラがゆっくりと回りだした。
1周20秒、3RPM。

9時、出航。

北から南にかかる幅100メートルほどの細い帯状の雲を、東から西へと抜けると日射し。
サングラスをかけ、地球岬をかわすために南下。

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追直漁港手前まで進むと、西からの波が航海を続ける意欲を急速にしぼませる(^^;

180°回頭し帰航。
着岸は9時45分。

着岸時の風力発電のプロペラの回転は、1周3秒、20RPM。
1投もできず(^^;

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2023年2月 4日 (土)

『日本の高山植物』を読む

昨夏のこと。
20キロ近い重さのザックを背負って大雪山系に入山。
赤岳(2078メートル)・白雲岳(2230メートル )・黒岳(1984メートル )と歩いた。
赤岳の頂に立つまでに、第一花園(1654メートル)・第二花園(1768メートル)・駒草平(こまくさだいら:1817メートル)と高山植物の群生地(お花畑)を通過する。
高度を上げるに従って、群生の主はチングルマ・チョウノスケソウ・コマクサと変わり、目を楽しませてくれる。
汗を流し心拍数を上げて高度を稼いだ者のみが知る目の楽しみだ。

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こんな喫茶店で読み始め。

本著者は、主に大雪山系の高山植物を研究対象とする植物学者。
研究生活は、30年以上になるという。

北海道の山は最高峰の旭岳でも2291メートルと低い。
とは言っても、日本アルプスでの森林限界標高が2500メートルくらいであるのに対し、大雪山系の森林限界は1500メートルもない。
森林限界より上の環境は過酷。
寒冷・強風・早い積雪と遅い雪解け・乾燥・永久凍土。

そんな環境に生育する高山植物の、
 生き延びていける理由
 多様な種が共存できる理由
 キレイな花を咲かせる理由
が考察される。

本夕、読了。

昨夏の、第二花園でのこと。
キバナシャクナゲの開花数を数えている人がいた。
高山植物の若い研究者だった。
山に入って山頂に立つことに少しの興味も持たず、ただただ お花畑に向かい合う。
こういう山歩きもあるんだなァ、と。
今思うと、本著者の弟子に当たる人だったかもしれない。

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2023年1月29日 (日)

『大名左遷』を読む

予備知識として、
 改易(かいえき)とは、取りつぶし
 転封(てんぽう)とは、国替え
のこと。

信長、秀吉と天下統一が進み、家康に至って安定した幕政体制が成立した。
その過程は、力によるもの。
ヤクザの縄張り争いと同じ。

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こんな飯屋で読み始め。

江戸幕府は、〝末期(まつご)養子の禁〟で大名を縛った。

無嗣絶家(むしぜっけ:後継ぎの子供がいないこと)は改易される。
養子を幕府に届け出て、許可を得ておけば、改易を逃れることはできる。
が、藩主が危篤になってからのような養子、これが末期養子で、幕府はこれを認めない。
早々に養子を決めてしまうと、後で実子が生まれるとお家騒動となりかねず。
みたいなことがあって、幕府への後継ぎの届け出は、そのタイミングが難しかったようだ。
結果、浪人が増え、由比正雪の乱(慶安の変)を招いている。

姫路は西国の外様大名を監視する要衝。
その姫路城々主(姫路藩主)は、小寺氏・黒田氏、池田氏、本多氏、松平氏、榊原氏、酒井氏と変わっている。
無能藩主や幼年藩主ではその任に堪えないと判断され、転封が続いたからで、姫路藩主と他藩々主が入れ替わる。
という単純なわけがなく、玉突き国替えが当たり前。
なので、特に理由なく、石高が減ったり増えたりすることがある。

左遷・栄転は運任せ。

本夕、読了。

もちろん、運任せが全てなわけがない。
藩政の失敗という実力不足。
世渡りベタ。
は、石高を減らされることに直結する。
どこかの石高が減れば、どこかにそれが配分される。
だいたいは幕府に取り上げられてチョンだが、思わぬ石高増加にあずかることもある。
栄転に運が大きく作用するのは、江戸も現代も同じ。

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2023年1月28日 (土)

『BCGと人体実験』を読む

帝国陸軍で防疫研究を担っていた731部隊(満州第七三一部隊:石井部隊)に所属していた ひとりの軍医が、帝国敗戦の少し前 出身大学に
 博士論文「イヌノミのペスト媒介能力について」
を提出し、医学博士号を授与されている。
その論文中で、ペスト菌を持つノミを付着させることでサルにペストを発症させる実験が論じられている。
そこには、
 発症したサルはノミの付着後6から8日にして、頭痛、食欲不振を訴え
という表現や、
 ノミ付着後の経過日数-体温推移 グラフの平熱がアカゲザルのもの
 より低い36.5℃と記述されている(アカゲザルの平熱は38℃)
ことから、実験に使われたのはサルではなく、ヒトだったのではないか。
また、論文審査報告書に、
 イヌノミもまた人類に対する「ペスト」の媒介ノミである新事実を発見し
 ている
とあり、ヒトが実験動物として使われていたことを論文審査者も認識していたと思われる。

よってもって、
 学位を授与した大学は調査・検証し、その結果いかんでは学位授与を
 撤回すべきだ
という趣旨の行動をしている医学者グループがある。
もっとも、博士号を授与された軍医は、学位記を手にする前に戦死している。

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こんな喫茶店で読み始め。

著者は、札幌市内の病院に勤める肝臓専門医。

日本学術振興会第8小委員会がまとめ、財団法人結核予防会が1943(昭和18)年に発行した
 『結核予防接種に関する報告書』
をたまたま著者は手にする。
で、4953名に対して行った人体実験から、BCGワクチンの接種による結核感染予防効果を導いているのを知る。
文部省付置伝染病研究所、また、冒頭に書いた731部隊では、実験動物の実際はヒトであったのに、
 結核はモルモットと
 日本脳炎はサルと
 鼠経リンパ肉芽腫病(第4性病)はサルと
 肺切除はウサギと
カモフラージュされていることまで、25年間の著者の調査範囲は広がる。

著者の言葉をそのまま書けば、
 日本の近代医学史に残る実験のほとんどは人体実験であった
と。

私は、歴史書として読んだ。

本夕、読了。

ジェンナーが自分の息子に天然痘を接種し、使用人の息子に牛痘を接種したのも人体実験。
華岡青洲が実母と夫人へ全身麻酔薬を服用させたのも人体実験。
これらは身内かつ自発的というか献身。

人体実験は日本やドイツにおけるものが浮き彫りにされがちだが、数量・人体における深刻度の強弱はあっても、欧米においても国家レベルの主導で何例もなされている。
強制、あるいは未自覚下において行うというのが問題となり、単なるデータ取りにこれをやられては たまったものではない。

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2023年1月22日 (日)

『桑田佳祐論』を読む

曲もナカナカ。
特に歌詞。
と言えば、井上陽水、中島みゆき、松任谷由実。
そして、桑田佳祐だろう。

1995年リリースの『マンピーのG★SPOT』には、
 芥川龍之介がスライを聴いて
 お歌が上手とほざいたという
というフレーズがある。
著者は、これを〝声に出して歌いたい日本語の最高峰である〟と書く。
この歌詞に続くのは、
 僕はベッピンな美女を抱いて
 宴に舞うばかり

〝ベッピンな美女〟なんて、〝豚肉のトンカツ〟と表現するのと同じ。
しかし、〝お歌が上手とほざく芥川龍之介〟も、〝ベッピンな美女を抱く僕〟も、抵抗なく耳に入って腑に落ちる。
ような気がする・・・

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こんな飯屋で読み始め。

1978年のデビュー当時のサザンオールスターズはコミックバンド。
すぐに消えて忘れられるバンド。
と思われていたが、それから45年。
井上陽水、中島みゆき、松任谷由実らと同じく、第一線で、変わらず。
どころか、ますます新しい曲を発表している。

本夕、読了。

桑田佳祐は、日本語を英語風に発音したり、単語の区切りを無視してビートに乗せたりするので、聞いているだけでは何を歌っているのかよくわからないことが多い。
著者も、本書の第一行目で、
 白状すれば、桑田佳祐の歌詞など、
 まともに読んじゃいなかった。
と書く。
桑田佳祐作詞の楽曲は1000を超すようだが、本書で取り上げているのは26。
時系列に沿って、〝まともに読んで〟、それが論じられる。
時系列のスタートは、『勝手にシンドバッド』
最後が、坂本冬美に提供した『ブッダのように私は死んだ』

『勝手にシンドバッド』は、
 砂まじりの茅ヶ崎
で始まり、
 胸さわぎの腰つき
で、終わる。
そして、中ほどで、
 今 何時?

『ブッダのように私は死んだ』は、
 目を覚ませばそこは土の中
で始まり、
 やっぱり私は男を抱くわ
で、終わる。
そして、エンディングの寸前に、
 みたらし団子が食べたい

才能の輝きが異質で、それが鋭く強い、

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2023年1月15日 (日)

オシッコが右から左へと

6時45分、出航。
日出は7時02分だが、雲の向こう、
いつの間にか、夜が明けた。

地球岬をかわしたら、東北東にのぼる。
その針路 真正面から、頭が白く崩れるウネリ。

昨日もらった情報は、22分海域でどうたらこうたら。
が、船速を上げられず、19分半まで進んだところで船を止めた。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

太平要洋上、沖に向かってオシッコ。
そのオシッコが右から左へと空中を飛び、KON-chan号船尾からやや離れたところに着水。

オシッコの飛跡を見るまでもなく、風強い。
シーアンカーを入れるべき海況だが、手前船頭の身。
移動の身軽さを優先し、ドテラ流し。

マスは、掛からず(^^;

スケソはいくらでも。
今日も、タラコを1ダース確保。

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2023年1月14日 (土)

釣りをする海況ではなくなる ちょっと前

6日が寒の入り。
が、昨日 今日と寒さが緩んだ。

9時15分、出航。

朝いちは穏やかだったとのこと。
しかし、出航のまさにその時間から、北西の季節風が吹き降りてきた。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

風に押されて、船が南東に流される。
なので、ワームを入れると、ラインが斜め後方、かつ、船底をくぐってコッチからアッチに落ちていく。

すでに釣りをする海況ではなくなった。

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釣りをする海況ではなくなる ちょっと前。
斜め後方、かつ、船底をくぐってコッチからアッチに落ちていくラインの先のワームをクロソイが食った。

カタは悪くない。

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2023年1月 9日 (月)

標準和名はスケトウダラ

スケソとかスケサンとか、マス釣りの外道で掛かるときはチャマス(茶鱒)とかと呼ばれる。
標準和名はスケトウダラ。
以下、拙ブログではスケソで統一する。

産卵前の一時期のスケソは、オス・メスが分かれて生活するようで、メスばかりが掛かる海域とオスばかりが掛かる海域がハッキリと分かれる。
オス・メス比が1:30なんてことは珍しくない。

KON-chan号進出範囲海域の今時季の登別・白老沖で掛かるスケソはメスばかり。
カタ良く、ハラコもしっかりしている。
いくらでもあげられる。
棒ダラに加工できるヒトには、好釣対象魚だろう。
が、私は棒ダラを作らない(^^;
なので、一度に50腹も60腹もタラコをこしらえたこともあるが、ハラコを取ったあとの魚体の始末に困ることから、今のキープ数はほんの少し。

また、ガツガツと食ってくる魚信と、あがってきた時のスケソの間抜けヅラがキラい(^^;

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昨日の釣果でこしらえたタラコ。
で、見かけは、白老のタラコ業者に負けないモノが。
しかし、白老のタラコ業者製に、今ひとつ、今ふたつ味が届かない(^^;

でも、さァ、食うか(^^) 

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2023年1月 8日 (日)

1ダースだけキープ

エンジンの冷却は海水による。
冬季は、その流路をクーラントで満たしエンジン停止時の凍結防止とする。
その末端、海水導入孔付近で凍結したか。
エンジンは起動するも、海水量異常の警報ランプが点灯し、警報音が吹鳴。
で、エンジン停止、再起動を繰り返すこと5回目で、警報ランプが消灯。
同時に、警報音も消えた。

8時15分、出航。

昨日、サクラマスが上がったという海域を目指す。
良ナギ。

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今日の出竿はこんな風景の見える海域。
サクラマス狙い船がパラパラと広く散開。

60メートルから下は、ギッシリとイサダ(ツノナシオキアミ)。
その深さまで毛バリを落とすと、スケソがいくらでも。

が、狙っているのはサクラマス。
この時季のサクラマスは、表層。
で、10メートルから20メートルの間に毛バリを泳がせる。
しかし、掛からず(^^;

画像は、昨年末納艇のSea Dragon3
サカナ付きのいい艇になりそうで、ゲストにサクラマスが掛かったと。

スケソは まだオスメスが分棲。
本海域にいるのは抱卵のメスのみ。
タラコを作ろうと1ダースだけキープ。

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2023年1月 7日 (土)

冬山を歩く 2

昼近くになって入山。
風穏やかで、冬の日射。
里はプラスの気温。

山ではネックウォーマーを外し、帽子から耳を出した。

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そこここに、キツネの足跡。
そこここに、ウサギの足跡。

気温が高いせいで、雪が重い。
高度を150メートルばかり上げたところで、その先は放棄して滑走。

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ここまで戻ると、だんパラスキー場のゲレンデミュージックが聞こえてくる。
スキーを外し、この岩の上でコーヒーを淹れた。

GPSログの記録が不調。
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2023年1月 3日 (火)

冬山を歩く 1

雲が割れて、空に青が見える。
空に青が見えても、時折 降雪。
北西の季節風が強く、雪が舞い上がり地吹雪となる時間も。

 登り:冬コース
 下り:冬コース

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ここで、滑走面のシールを確認してスキーを履く。

2023010302
冷えているのだろう。
また、随分と充電も怠っていた。
胸バッグのカメラが、2回シャッターを切ったところで機能停止(^^;

登り。
シールが効果を発揮。
スキーアイゼンを使うこともジグを切って斜行することも横歩きすることもなく山頂まで。

山頂。
バーナーに火を点け、コーヒーを淹れた。

下り。
積雪量が少なく、ササが埋まっていない。
上のほう一節(ひとふし)ぐらいが出ているササならば、スキーは引っ掛からない。
が、こんなに顔を出しているようでは、ササをかわし、樹木をかわしが必要。
そんな技量を、私が持っているはずがない。
圧雪されていない雪上でのプルークボーゲンの脚への負荷は大きいのだが、上がったら下りねばならない。
プルークボーゲン95パーセント、シュテムターン5パーセントで。

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2023年1月 1日 (日)

謹賀新年

あけましておめでとうございます

旧年中は、オカでも沖でも山でもネット上でもお世話になりました。
本年も、旧年と変わらぬ お付き合いのほどをオカでも沖でも山でもネット上でもよろしくお願いいたします。

昨年は、大雪山系に入り、融雪を汲みながらソロでの3日間の山歩き。
距離も高度も稼げなくなった我が身の衰えを実感した3日間でした。
以降、何をやるにも、0.8を掛けて抑制したり、0.8で割って余裕をふくらませたり(^^;

私には、1時間が60分なのは長すぎる。
8掛けなら、1時間が48分。
その代わり、1日を30時間とする。
いいンじゃないかと思う。

 1時間が8割に縮まるから、
 睡眠時間は10時間
 8時起床
 28時就寝
なお、正午の位置に 15 と記された時計が必要となる。

今年は、掛けたり割ったりする数字が0.7になるかも(^^;
1時間が42分。
1日が34時間。
正午の位置に 17と記された時計が必要となるが、〝17〟は素数。
メンドウくさい時間の使い方を強いられそうだ。

で、6掛け。
1時間は36分。
1日は40時間。
いいンじゃないかと思う。

ということで、私が正午の位置に 20 と記された時計をしていたら、いよいよ気が張らなくなり、気持ちが継続しなくなった証拠。
でも、それがKON-chan流。
ソッとしておいて下さい(^^) 

昨年中の、あんなことやこんなこと
             ↓↓↓
2022

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2022年12月31日 (土)

『なぜ日本人は賽銭を投げるのか』を読む

著者は、史学を専攻した民俗学者。

ローマのトレビの泉では、噴水に背を向けてコインを投げ入れる。
岩手の龍泉洞内にある深い地底湖。
その底には、やはりコインが投げ込まれている。

キャッシュレス化が進む中国では、物乞いさえもQRコードを掲げる。
しかし、コインを受ける入れ物も置かれている。

三途の川の渡し賃は六文。
今は、棺の中に10円玉を何枚か入れる。
投げ入れはしない。

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こんな喫茶店で読み始め。

棟上(むねあげ)式でモチをまくのは普通だった。
白い紙に包まれた中には、モチと一緒に5円玉が入っているものもあった。
最後に見たのは いつのことだったろう。
ここ 20年も30年も、見ていない。

大相撲や歌舞伎。
満員御礼で関係者に配られる大入り袋。
大相撲では10円玉、歌舞伎では100円玉が入っている。
これは手渡し。
報道関係者にも配られるようで、大相撲の実況アナウンサーが、
「本日、場所三日目ですが、中入り前に大入り満員、札止め。
 我々報道陣にも大入り袋が配られました」
と。

本昼、読了。

中韓から必ず遺憾の意を表明される閣僚の靖国参拝。
祭壇に向かって二拝二拍手一拝。
その前に、確かに500円玉を賽銭箱に投げ入れる。

なぜ日本人は賽銭を投げるのか。
著者は、次のように説明する。
ナマミの人間はケガレている。
ケガレの清浄を願って、人間同様ケガレている貨幣と共に賽銭箱に投げ入れる。

この説明は説明になっていない・・・
なっていないが、日本人は賽銭を投げるために神社に向かう。
明日は、その様子がニュースになる。

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それほど悪くはなかった3割人生

1日は24時間
よって、
1年は8760時間
印象的な数字なので、忘れない。

以下、私の場合・・・
30パーセント、2600時間が睡眠。
さらに、それに増す40パーセント、3500時間を、ただただボーっと(^^;
忘我とは言うけれど、忘れる〝我〟さえない(^^;
残りは、30パーセント。
あァ、我が3割人生(^^;

そんな3割人生の日々だった今年。
まァ、しかし、それほど悪くはなかった(^^) 

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こんな好天の日、こんな海域で魚信を待った日もあった。

良いお年を。

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2022年12月29日 (木)

『重力とは何か』を読む

重力波を直接観測する設備は大規模、かつ精緻。
米国・イタリア・ドイツ・日本で、その設備の建設が進む。
設備の完成の先頭は米国。
その完成の翌々日に、重力波の検出に成功している。
その発表の翌2017年、この功績に対し、ノーベル物理学賞が与えられている。

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こんな飯屋で読み始め。

本書の初版は2012年。
重力波の直接観測の前。
重力波の直接観測の前ではあるが、その存在を微塵も疑わずにページが進む。

電磁気力は作用する相手によって強さが変わり、また遮ることができる。
対して、電磁気力に比べると はるかに弱い重力は全てのモノに等しく作用し、また遮ることができない。

この弱い力の重力がもっと弱ければ、誕生後の膨張が速すぎて宇宙が急速に冷え この世は永遠の闇。
この弱い力の重力がもう少し強ければ、誕生後の宇宙は膨張できずにつぶれる。
我々の宇宙が成り立っているのは、重力が〝ちょうどいい〟強さであるからだと著者は言う。

本夕、読了。

はたしてそれが偶然なのか、そうなる必然性を持つ原理なのか。
副題の『アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』ことに、重力が重要なカギとなる。
で、『重力とは何か』。
我々が重力によって地面にくっ付いているのを当たり前だと感じているが、それが本当に当たり前なのかどうかは、まだわかっていないのだという。
って、分かったふうに私は書いているが、その通り 分かった〝ふう〟(^^;

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2022年12月25日 (日)

『はちみつの教科書』を読む

本書、タイトルは〝はちみつ〟だが、本文中の表記は〝ハチミツ〟と表記にブレがある。
拙ブログ記事では、以下、〝ハチミツ〟で統一する。

本書によれば、
 1位:オリーブオイル
 2位:牛乳
 3位:ハチミツ
世界のマーケットに出回っている、混ぜ物によって偽装されている食品の上位3者なのだと。
日本のマーケットに限れば、オリーブオイル・牛乳の上にハチミツだろう。

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こんな喫茶店で読み始め。

山を歩く者のザックに入っている非常食の定番は、ハチミツかコンデンスミルク。
常温下でも長期間保存がきき、重量当たりの熱量が大きく、流動性があることが山の非常食として選ばれる理由。

ハチミツの重量成分比は、大雑把に丸めると、
 果糖(フルクトース) 40%
 ブドウ糖(グルコース)30%
 水分         20%
 その他        10%
要するに、ハチミツは単糖の果糖とブドウ糖がほぼ全て。
ハチミツの腐敗しにくさ、抗菌性の高さは糖濃度の高さと水分量の低さによる。

著者は、この単糖の果糖とブドウ糖が、二糖のショ糖(スクロース:砂糖)より人体に好影響を与えることを強調する。

ところで、ショ糖は小腸にまで達すると果糖とブドウ糖に分解する。
ヒトの体は、この分解と血糖値を上げる能力が素晴らしく、山でバテた時、チョコレートやキャンディを口にすると ほんの数秒でそれを実感できる。
ハチミツの効能を言うのならば、糖としてのハチミツではなく、〝その他〟について追及してほしいと思う。

本夕、読了。

本書、落ち着いて読めるページもあるが、〝波動〟・〝周波〟・〝スピン〟などと、何だかなァのページも多い。
量子力学萌芽期ならともかく、現代量子力学で使う〝スピン〟はクルクル回る〝回転〟とは全然違う概念。
助言者、代筆者の手が入っているのかもしれない。
もし、全ページ 一人で書いたとしたら、自身の守備範囲外のところに手を突っ込み過ぎている。
分からないことは分からないでいいと思う。
知らないことは知らないでいいと思う。
なのに、書く。
で、科学性を大きく損ねているところが散見。

読み終えて感じるのは、定量性に富んだ本を読みたくなること。

私の背負うザックに入っている非常食は、コンデンスミルク。

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2022年12月22日 (木)

『北海の狩猟者』を読む

根室原野。
そこで、30頭以上の乳牛を殺したOSO18。
仕掛けたカメラがその姿をとらえている。
夜間。

仮に、OSO18の移動ルートを予測できたとして、夜間、待ち伏せして撃とうとしてもダメ。
『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』第三十八条は、
 日出前及び日没後においては、銃器を使用した鳥獣の捕獲等を
 してはならない
つまり、夜間は発砲できないという時間的オフサイド規制がある。
OSO18、すでに冬の眠りに入ったか・・・

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こんな飯屋で読み始め。

以前、北海道の山を駆け巡り、クマを撃ちシカを撃つ猟師を生業とするヒトの書いた『羆撃ち』を読み、えらく感動した
『羆撃ち』の著者の生年は、1947(昭和22)年。
その『羆撃ち』の著者が、本書を解説している。

一方、本書『北海の狩猟者』の著者の生年は、『羆撃ち』の著者より半世紀以上早い1892(明治25)年。
開拓期の根室原野に住み、前人未踏の地を歩いてクマを撃ち、川で竿を出す。
遠い時代の北海道。
夢のような話もある。

本夕、読了。

1日に山女魚(ヤマメ:北海道では〝ヤマベ〟と発音するのが普通)を釣りも釣ったり400尾。
それを連続30日。
17キロを超えるイトウも釣り上がる。
そんな夢のような川での釣りの話が、4つ5つ。

大グマと出会い、とても撃ち獲れないと命からがら逃げ帰る。
そんな怖い話も2つ3つ。

悲しい話もある。
猛吹雪の日、娘は学校から帰らなかった。
翌朝、娘は同級生3人と共に雪の下から冷たくなって見つかる。
娘が通う小学校と自宅の距離は、わずか60メートル。

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2022年12月18日 (日)

『「お通し」はなぜ必ず出るのか』を読む

〝お通し〟とか〝チャーム〟。
〝チャージ料〟、〝サービス料〟とは違う。
〝お通し〟は、オーダー品が出てくるまでのつなぎのツマミ。
無料ではないから、
 「頼んでいない」
 「だから、支払わない」
と、メンドクサイことを言う客もいるらしい。

ンなヒトとは、席を同じくしたくない(^^;

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こんな喫茶店で読み始め。

産業の米、鉄鋼業界の市場規模は17兆。
産業のコメ、半導体業界の市場規模は衰退著しく、4兆。
産業の血液、電力業界の市場規模は20兆。
飲食業界は、これに匹敵する20兆。
市場規模11兆のコンビニエンスストアの倍。

著者は経済学を学び、大手広告代理店で従事したのが、飲食品のマーケティング。
その後、飲食業界のプロデュース・コンサルティング会社を起業・経営しているヒト。
飲食業界で成功した店も 沈んでいく店も あまた見てきている。
なので、副題が『ビジネスは飲食店に学べ』。
だが、本書を読んでもビジネスは分からない(と思う)。
また、本書を読んだからパッとしない飲食店を繁盛する店にできるとは限らない(と思う)(^^;

本夕、読了。

普段ロクなモノを口にしていないから、鍛えられた舌を持っていない。
なヒトが、ウマい・マズいを発信するネット社会。
飲食店がなければないで とんでもなく困った事態になるわけでもないところにもってきて、ンなヒトの飲食レポ。
経営者は大変だろうと思う。

大都市のビジネス街。
営業は、平日の正午を挟んで せいぜい3時間。
メニューは、Aセット・Bセット・Cセット。
これで長いことやっていってるところがある。
何だかんだ言って、地の利は強い。

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2022年12月10日 (土)

氷かきから

夜の雨が未明の冷え込みで凍り、朝は車のウインドゥの氷かきから。
KON-chan号出航前の作業も、ウインドゥの氷かきから。

9時、出航。

南北に細長いバラ根にワームを入れる。
が、すでに西風が吹き出し、数秒で根を横切ってしまい釣りにならない。
で、東西に広い根へ。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

バラ根で時間を使い過ぎた。
日差しがあり、悪くない海況に見えるがウサギが跳び始めている。
海水温11℃。

西風いよいよ強く、我が艇の装備力では釣りどころか沖にいること自体が無謀。
で、1時間半かけて帰港。
途中、ベイトの反応があり、かなり大きな鳥山のたつ海域を通過したが、ジグの1投さえもできず(^^;

ボーズ(^^;

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2022年12月 4日 (日)

『日本語通』を読む

日本語の漢字廃止論は明治前からあった。
ひらがな・カタカナまでも廃止し、ローマ字化すべしとする論さえ、明治の政界・学界から出ている。
現在でも、ローマ字表記で出版される書籍がある。

それはしかし、文字だけのこと。
国語自体を他言語と入れ替えるべきという話はない。

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こんな飯屋で読み始め。

日本における終戦記念日は、8月15日。
対して、対日戦勝記念日は、
 英 国:8月15日
 韓 国:8月15日(光復節)
 北朝鮮:8月15日(解放記念日)
 米 国:9月2日
 ロシア:9月2日
 中 国:9月3日
米露中の対日戦勝日の認識は、降伏文書への署名が9月2日だったことに因む。
降伏文書への日本・連合国代表の署名は2日午前9時ちょっと過ぎに終わり、それから1時間も経ずして、
 「翌3日10時から、日本の公用語を英語とする」
旨の文書が、連合国(米国)から日本政府に渡されている。
連合国の要求を当時の日本政府がのまなかった(のめなかった)ことを〝幸か不幸か〟 と問われれば、〝大いに不幸〟だと私は思う。
結局、インド、フィリピンのように、現地語と英語を公用語とする 国に日本はならなかった。

表記法の若干の整備と、漢字の旧字体から新字体への整理(例:國 → 国)と、使用漢字数の制限(当用漢字、現 常用漢字)こそ成されたが、日本語は変わらずに日本語でいる。

 インド人僧侶が中国経由で渡日する過程で、漢字で表記し直したインド名
 漢字で書かれた仏経典の今に伝わる読み方
 能楽での発声
等々から、古代日本語の発音にせまる研究手法は、科学的で説得力がある。

本夕、読了。

50音表の、あ行 と や行 と わ行、
 あ い う え お
 や
 わ ゐ ゑ を 
の、
 い と と ゐ
 う と
 え と と ゑ
 お と を
のそれぞれの発音は違う。
ただし、い の発音だけは証明に足る裏付け資料が未発見なのだとか。
仮に い がなくとも、古代人は我々現代人よりも、多くの発音数を持っていたことになる。

話は元に戻る。
志賀直哉は、
 「フランス語を国語とするべき」
と主張したと本書にある。

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2022年11月27日 (日)

『政治の数字』を読む

明治維新後に7万余あった自治体。
それが、明治の大合併、昭和の大合併、そして平成の大合併を経て、今は、
 都道府県   47
 東京都区部  23
 市町村  1718
にまで減っている。

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こんな喫茶店で読み始め。

直近の10年間でいい。
どの政党が何と何に分裂し、どことどことどこの政党が一緒になったかを言える人は滅多にいない(と思う)。
著者は、自由民主党を皮切りに、
 新進党 (海部俊樹)
 太陽党 (羽田孜)
 民政党 (羽田孜)
 民主党 (菅直人)
の事務局員を務めた政治評論家。
【 ( )内は、当時の党首 】

平成の大合併、政党の合従連衡を、政党スタッフの立場で見てきた人が、
 自治体
 議員
 外交官
 官僚
などについて、数字をあげて語る。

本夕、読了。

副題は、『日本一腹が立つデータブック』。
日本一かどうかは別として、また、腹が立つかどうかも別として、掲げられている数字は出典が確かでデータブックとして大いに信頼できる。
しかし、私ごときが言うのもナンだが、長いこと政治を中から見てきたヒトが、
 衆参議員らの実働時間
 議員の世襲割合
 議員外遊費用
 在外日本大使館・公使館員業務
などを突っつくのはヒガミに見える。
なぜか。
本著者、
 あるべき姿
 それを具現化するための具体的施策
をひとつも語らない。

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2022年11月23日 (水)

その頃からアタリが遠のいた(^^;

冷えた朝だった。
冷えたが、風は弱く 空は青。

8時、出航。

サケの跳ねを求めて、アッチの海域、コッチの海域へと。
が、アッチの海域にも、コッチの海域にも、サケの跳ねは見えず。

跳ねは見えないが、ドジャーを流すと竿先がチョンチョンと震える。
あがってきたのは、アブラツノザメ。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
根の上に浮かぶ。
良ナギ。

アタるのはガヤ(エゾメバル)。
1尾目をリリースしたはずみで、連続9尾リリース。
10尾目からキープしたが、その頃からアタリが遠のいた(^^;

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ソイはいるようだが、あがったのは1尾のみ(^^;

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2022年11月20日 (日)

『物理学者、SF映画にハマる』を読む

'18年、UFOが日本に飛来した時の対応を野党議員から質問されたことに対し、安倍内閣が閣議決定した答弁は、
 ・UFOの存在を確認したことはない
 ・UFOが我が国に飛来した場合の対応について特段の検討を
  行っていない

'20年、米国防総省が米軍機が撮影したUFOの可能性がある動画を公開したことを記者会見の席上で問われた河野国防相は、
 ・万が一、遭遇した時の手順をしっかり定めたい

今年の7月、米国防総省は、All-Domain Anomaly Resolution Office(AARO:全領域異常解決室)を新設。
そこではUFOも調査対象であることが発表された。

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こんな喫茶店で読み始め。

本書の副題は、
 「時間」と「宇宙」を巡る考察

著者は現役の第一線物理学者。
そんなヒトが、〝バック・トゥ・ザ・フューチャー〟、〝ターミネーター〟、〝スター・ウォーズ〟、〝ゼロ・グラビティ〟をネタに、
 タイムマシン
 宇宙人
 宇宙旅行
等を、最新の専門知識を駆使して語る。

今年のノーベル物理学賞は、
 〝量子もつれ〟に関する研究
に対して。
〝量子もつれ〟とは何のコトなのか私にはサッパリ(^^;
だが、本書には、
 〝量子もつれ〟の関係にある2つの粒子の一方の状態を観測
  すると、その粒子間隔がどんなに離れていても、瞬時に
  もう一方の状態が確定する
ようなことが書かれている。
我が身は時間を行ったり来たりできなくとも、また、何光年も遠くの恒星を回る惑星には行けなくとも、情報は得られる(かもしれない)。

本夕、読了。

地球の半径は6400キロ。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から離れること わずか400キロ。
なので、ここでの重力は地表の88%もある。
ISS内が無重力に見えるのは、強い遠心力による。
と、本書から。

一昨日、北朝鮮が発射したミサイルが到達した最高高度は6000キロ超。
ISSより、はるかに高い。
弾頭が渡島大島の西沖に落下したのは、この高さでも地表の27%の重力があるからなのと、水平方向にはそれほど速度が出ていないから。

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2022年11月13日 (日)

『関西ヤクザの赤裸々日記』を読む


読みは〝マルヒ〟。
意味はナイショ。
〝キミとボク〟の関係のこと。

読みは同じく〝マルヒ〟だが、〇の中が〝被〟だと警察用語の〝被疑者〟。
〇に〝何とか〟の警察用語は他にもある。
 〇に〝走〟で〝マルソウ〟、暴走族のこと。
 〇に〝参〟で〝マルサン〟、参考人のこと。

組織暴力を担当するのは、マル暴デカ。
 〇に〝暴〟で暴力団。

警察署内にあるブタ箱とは、留置所のこと。
留置期間は、72時間が多い。
が、10日間への延長、最長20日間までの延長が可能。
ブタ箱に入れられた〝マル暴〟の留置期間を
 72時間にするか
 10日間にするか
 はたまた20日間にするか
は、マル暴デカの胸の内次第。

著者は18歳で極道の世界に入る。
組事務所に詰めて掃除・電話番を担当する部屋住みを経て、組長付きになり、組長と姐さん(組長夫人)の身の回りの世話をする。
さらに、上部団体の会長付きを経験し、まもなく、喧嘩の時に一番先に駆けつける行動隊長に。

痛い目にあわすこともある。
自分自身が、痛い目に会うこともある。
痛いのは、肉体のみならず精神も。

行動隊長としての喧嘩のあと、ブタ箱に入れられる。
マル暴デカから、著者が極道一本道を歩んでいることを認められる。
72時間で釈放。
その釈放の際、マル暴デカが見送ってくれたという。

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こんな喫茶店で読み始め。

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こんな喫茶店とは、海に突き出る丘に上がる坂道を歩いて、最後にこの13段の階段をのぼった先にあるランプ城。

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前回訪れたのは13年前
当時80歳だったママは、今現在93歳のはず。
250円だったコーヒーは500円に。

ヒトは老いる。
本著者も、カタギになって10年が過ぎた。

が、ここの空気は13年前と変わらない・・・

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2022年11月12日 (土)

ハエ撃ち2発2中

9時、出航。

噴火湾は、サケ沖釣りのシーズン最後期の海域。
その噴火湾で主流の釣法は、跳ねるサケの鼻先めがけて放ったルアーを食わせるハネウチ。
表記は〝跳ね打ち〟とするのが標準。
私は、それを〝跳ね撃ち〟と表記したい。

サケの跳ねを見つけなければ、釣りにならない。
防波堤を出て、微速航行で北へ。

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今日の出竿はこんな風景の見える海域。
良ナギ。

本海域到着時は何艇か浮かんでいたのだが、どの艇もタモを使う気配はない。
ルアーを放るにも、放る先となるサケの跳ねがない(^^;

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左に見える艇は、サケの跳ねを求めてイタンキ沖から豊浦沖までの航海後、当該海域にやってきたSeaRoman。
SeaRoman船長よりの情報は、
「一度も跳ねを見ず」

小指に輪ゴムを引っかけ、親指の付け根から手の甲側に回し、人差し指のツメに引っかける。
ゴム鉄砲。

マトは、我が艇のキャビン内に紛れ込んだハエ。
フロンドガラスに止まったハエに狙いを定め、輪ゴムを発射。
次に、サイドガラスに止まったハエに狙いを定め、輪ゴムを発射。

サケの〝跳ね撃ち〟は成らなかったが、〝ハエ撃ち〟は2発2中(^^) 

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沖に浮かんでいる落ち葉が、KON-chan号後方にゆっくりと流れてゆく。

一度も跳ねを見ず。
流していたドジャーにもアタリなし。
ボーズ(^^;

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2022年11月 5日 (土)

『「カノッサの屈辱」を30秒で説明せよ。』を読む

世界史上のキーワードを、本書ではパワーワード呼ぶ。

NHKのアナウンサーがニュース原稿を読む速さは、1分間に300から350文字。
1分間に1000字、30秒で500字話せたら、かなりの早口。
黙読なら 数字が上がる。
それでも、1分間に1600字、30秒で800字読めれば一般人なら速いほう。

本書で取り上げられているパワーワードは、86。
1つのパワーワードを説明する文字数は1000前後。
口で説明することはもちろん、読むにしても30秒では難しい。

まァ、急ぐ必要はない。
ゆっくりと、ページをめくろう。

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こんな喫茶店で読み始め。

ポルトガルとスペインが植民地を求めて、アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸へと大型帆船で航海を行う。
15世紀中期から17世紀中期の約200年のことで、その時代を世界史では〝大航海時代〟と区切る。
〝大航海時代〟の最初の覇者は、15世紀末にアフリカ南端の喜望峰回りのインド航路を開き莫大な財を成した人口150万の小国だったポルトガル。

英文の歴史書では、〝大航海時代〟を〝Age of Discovery(発見の時代)〟と記述している。
そもそも、〝大航海時代〟というパワーワードを案出したのは日本人。
〝Discovery〟とは、ヨーロッパ人の立場。
アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸は、彼らに発見されるもナニも ずっと以前からそこにあった。
と、岩波書店の世界史シリーズの編集スタッフは考え、〝大航海時代〟というパワーワードを案出した。
今から、60年前のことで、意外と新しい言葉。

本夕、読了。

現地の発音にできるだけ忠実にというのが現地音主義。
なので、キエフと発音していたウクライナの首都がキーウと発音することになった。
同様に、
 マホメットがムハンマド
 アレキサンダー大王がアレクサンドロス大王
 ヒットラーがヒトラー
 リンカーンがリンカン
などが、本書に紹介されている。

ところで、今年の5月横須賀にも寄港した 世界の海軍史上初の女性艦長が指揮する原子力空母の日本のマスコミでの表記は、エイブラハム・リンカーン。

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2022年11月 1日 (火)

『借金を返すためにマグロ漁船に乗っていました』を読む

船員には、労働基準法が適用されない。
なぜなら、陸から離れた揺れる船内が労働の場で かつ生活の場。
医療などへのアクセスも不自由。
1日8時間・1週40時間の勤務時間制限もかけづらい。
更に、休暇・休憩に定期性・規則性を求めにくいことなどから。

船員を守るのは船員法。
これにより、船員一人に一つのベッド、1日3食の食事が保障されている。
また、船員には、身分証明書と健康保険証とパスポートを一緒にしたような船員手帳が与えられる。

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こんな喫茶店で読み始め。

実家はアワビ養殖業者。
その養殖施設一式が台風で流される。
民宿業を始めることで、立ち直りかけるが、繁盛したのは ほんの短期間。
何だかんだで、一家は5千万の借金を背負う。

著者、高校1年生のときのこと。

中学生の時からグレて、高校には弁当を食べて昼寝をしに通っていたようなもの。
つてがあって、実家の生活の助けとするため高校を中退、
 15人乗り組みのマグロ漁船で1ヶ月の操業を2航海
 15人乗り組みのマグロ漁船で4ヶ月の操業を1航海
 20人乗り組みのマグロ漁船で10ヶ月の操業を1航海
 20人乗り組みのマグロ漁船で12ヶ月の操業を1航海
する。

船員法により、狭いながらもベッドが与えられ、思いのほかウマい食事が1日3食提供され、著者はマグロはえ縄漁に従事する。

ところで、冒頭、〝船員には、労働基準法が適用されない〟と書いた。
ひとたび操業が始まると、食事時間は15分。
連続20時間労働。

〝医療などへのアクセスも不自由〟とも書いた。
マグロを掛けるハリが、機関士の目に刺さる。
医療機関にとどけるため、船をはしらせること1週間で、ミッドウェー島にたどり着く。

本夕、読了。

一人前になるまでは、支払われる給料は一人前の8割。
が、3航海目には、一人前分が支払われる。

カネにはなる。
カネにはなるが、著者は足掛け3年乗ったマグロ漁船を降りる。
船を降りて30年とちょっと。
オカに上がって30年くらいまでは、マグロ船にまつわる夢をよく見たという。
過酷な労働に、先輩漁船員からのパワハラ。
見るのは悪夢。

冒頭に書いた。
〝船員には、労働基準法が適用されない〟
と。

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2022年10月29日 (土)

『日本の名列車』を読む

日本の新幹線網の総延長距離は、3千キロ。
中国の高速鉄道網(日本の新幹線に相当)の総延長距離は、3万キロ。
中国の人口は日本の10倍。
だから、日本の10倍の距離は、人口比に見合っているが、さらに万の単位で延線される計画。
日本の25倍ある中国の国土面積の大きさゆえ。

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こんな飯屋で読み始め。

ところで、日本の新幹線になくて、中国のそれにあるのは寝台車。

今、国内で定期運航する寝台列車は、
 サンライズ出雲
 サンライズ瀬戸
のみ。
本書では、今はなき、あるいは今も走る特急・急行、寝台列車が語られる。

著者は、鉄道ジャーナル社を創業、そこを経営しつつ、月刊『鉄道ジャーナル』・『旅と鉄道』の編集長を務め、2015年に死去した竹島紀元。
彼の文章を背中や脇腹にこそばゆさを感じずに読み通せるヒトは、その列車に乗った経験のあるヒトだろう。
例えば、こんな文章・・・
 旅人たちは 軽い鉄輪(わだち)の響きに身を任せて思い思いに
 かりそめの夢路を辿る。
 鉄路に星影が散る夜半(よわ)・・・、ブルートレイン<日本海>
 は暗い山河に一筋の光芒を淡く放って遥かなる北への旅路を駆け
   続ける。

本夕、読了。

国縫から瀬棚までの50キロを結んでいた瀬棚線の廃線は、1987年、国鉄がJRに移行する2週間前。
その代替として、函館バスが長万部・瀬棚間を運行している。
定期営業バスは、運輸局が許可した停留所以外では乗降できないのが決まり。
が、長万部・瀬棚間の途中の閑散部ではフリー乗降制が承認されている。
停留所以外でも、手を上げればバスは止まってくれる。

その鉄道版が、米国アラスカ鉄道。
線路脇で白い旗を振れば、列車が止まってくれる。
サントリーオールドの古いTV-CMで、その様子を見ることができる。
このCMでは、開高健が白い旗ではなく星条旗と日章旗を振って列車を止めている

私は、乗車時にどうしたことか左足の靴を車両とホームの隙間に落とし、列車の出発を止めたことがある(^^;

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2022年10月23日 (日)

『ヤンキー経済』を読む

〝イカレタ〟・〝ツッパリ〟・〝ワル〟・〝トンガリ〟の度がやや過ぎた少年少女が〝ヤンキー〟。
しかし、本書で言う〝ヤンキー〟とは、その度がかなり薄い。
著者はその層を〝マイルドヤンキー〟と呼ぶ。

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こんな、喫茶店で読み始め。

普段乗りの小さな車と、3列シート7人乗りのワンボックスカーを持っている、あるいは持ちたいと考える交友範囲の広さを持つ者たち。
手の届かないようなことは語らない。
 「月収があと5万増えれば」
と言うくらいがせいぜいのヤンキー。

ヤンキーが、決して世の消費動向のリーダーでも、世論を形成する主勢力層でもないのだが、『消費の主役・新保守層の正体』が、本書の副題。
ヤンキーは、現在の
 消費の主役
 新保守層
だと、著者は言う。

本夕、読了。

年配者は、若いヒトの考えていることが分からないと言う。
我々が若かった時も、はっきりと考え、言い、行動する者は少数だった。
そういう少数者が周りから一目置かれるかというと、そうでもなかった。
同世代層内にもギャップはある。
世代間にギャップがあるのはなおさらのこと。

著者は、博報堂の若者研究所のリーダー職。
ヤンキーが新保守層なのは、どうやら確からしい。
ヤンキーが消費の主役とまでは、さて、そこまでいっているとは思えない。
ヤンキーを消費の主役としようとする、広告代理店としての博報堂の意思表明が本書だろう。

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2022年10月15日 (土)

『ホワイトハウスの職人たち』を読む

日本国首相が住むのは、首相公邸。
執務場所は、公邸から100メートルばかりの首相官邸。
職住近接。
政権が変わっても、行政官僚は変わらない。

米国大統領が住むのは、ホワイトハウス。
執務場所も、ホワイトハウス。
職住一体。
米国大統領の任期は4年。
夏季オリンピックの年毎に選挙がある。
2選までしか許されないから、世界第1位の権力者の任期の最長は8年。
政権が変われば、行政スタッフの高位ポストに就いている者は総入れ替え。

政権が変わっても、ホワイトハウスで働き続ける者が80人ほどいるという。
 大統領一家の毎日の食事を用意する料理人
 掃除・洗濯をするメイド
 会議室に花を飾るフラワーデザイナー
その他、電気工・庭師・大工など。
それが、〝ホワイトハウスの職人たち〟。

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こんな喫茶店で読み始め。

著者は、韓国の大学を出、ソウル放送局記者を経て、日本の経済産業研究所や米国の大学などで研究員を務め、現在はワシントンに在住する韓国人ジャーナリスト。

ジェームズ・カーター
ロナルド・レーガン
ジョージ・ブッシュ(父)
ウイリアム・クリントン
ジョージ・ブッシュ(子)
の、5人の大統領とその家族のために、60歳になるまでの25年間、デザートを作り続けた菓子職人がいる。
25年間、9100日の間に作った菓子は3000種。
大統領の夏休みと外国訪問期間だけが、菓子職人の休暇。
ホワイトハウスに大統領がいる時は、前日から仕込みを始め、大統領の職務終了後に帰宅。
1日の労働時間は、16時間を超えたという。

ところで、民主党員より共和党員のほうがデザートに関心が高いと、ホワイトハウスの菓子職人談。
現米国大統領のジョー・バイデンは、民主党員。
デザートに面倒くさい注文をつけない大統領かも。

本夕、読了。

米国は移民の国。
上記の菓子職人も、フランス生まれ。
9歳でパン屋の丁稚奉公を始め、ドイツ、英国と菓子職人修行。
その間に、ドイツ語と英語と栄養学を身につけ、米国に渡り、ホワイトハウスにスカウトされる。

ホワイトハウスの菓子職人にとって、栄養学は必須の知識。
ホワイトハウスにいる間に、体重を増やした大統領はいないらしい。

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2022年10月13日 (木)

『離島を旅する』を読む

真夏の晴れた正午の砂浜。
その砂は熱く焼け、裸足ではとても歩けない。

ところが、沖縄や八重山の島々の砂浜は裸足で歩ける。
南の島々の海岸の砂は、石灰のカラを持つ生物(有孔虫)の死骸の集積。
気孔率の高いカラは蓄熱量が少ない。
加えて、日光の反射率が高い。
熱くならない。

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こんな喫茶店で読み始め。

西表(いりおもて)島は、若い島。
移住民が、ことごとくマラリアにたおれ、家系が続いていかない。
西表島でマラリアが根絶されたのは、1960年代になってから。
自然が守られた理由がそれ。

自然を求め島に来ようとするヒトは多い。
それらのヒトのための観光施設・宿泊施設ができる。
資本もそこで働く者も、多くは島外から。

本夕、読了。

朝刊に折り込まれて配達されるイオンやコープの広告。
あの大きさが、B4判。
かつて、石垣島や西表島で読まれていた『八重山新聞』が、B4版、ウラオモテ1枚ぺら。
テレビ・ラジオ番組欄に載っているのは、NHK第1と第2だけ。
民放の電波は届かない。
トップ記事が、『幼稚園に新教諭』だったり。

そんな頃の八重山の島々を、私は歩いたことがある。

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2022年10月 9日 (日)

『北のそば屋さん』を読む

収穫の秋。
新ソバで打っている旨を表示する店が そろそろ出る頃。
もっとも、私の舌は子供。
新米も古米も、新ソバも古ソバも区別できない(^^;

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こんなソバ屋で読み始め。

カラーで印刷されているのは、ソバ屋の店内外、卓上に供されたソバ。
アート紙で製本されているから、ズッシリと重い。
それがいい。
著者が、ひと押し ふた押しする道内のそば屋が120店紹介される。
北海道なら やはり札幌。
紹介されている七割がたが札幌の店。

私の昼食圏内の室蘭・登別にも すぐに思い浮かぶソバ屋が何軒かあるけれど、本書での紹介はない。
人口3万人の伊達市から2軒。

本夕、読了。

亡母の出が滋賀。
なので、長じるまで、私はソバを食べたことがなかった。
ウドン。
それも、キツネウドン。

〝ソバ〟と〝ウドン〟の合盛りは、さすがの私でも味の区別ができる。
が、いまだに、〝更科そば〟と〝田舎そば〟の合盛りの味の区別ができない(^^;

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2022年10月 8日 (土)

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』を読む

ロシアとは地続きのフィンランド。
接する国境線の長さは、1300キロ。
そのフィンランド、第二次世界大戦ではドイツ側に付き、ソ連と戦っている。
結果、フィンランドは第二次世界大戦の敗戦国。
戦後、フィンランドは、政治は民主主義、経済は資本主義、軍事的には中立、外交政策はソ連寄りを取ることで、かろうじてソ連の衛星国とならずにいた。
この国家運営方針を〝フィンランド化〟という。

そのフィンランドが軍事的中立政策の方針を転換、ロシアと対抗する軍事同盟のNATOの加盟国になろうとしている。
フィンランドがフィンランド化を捨てた。

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こんな飯屋で読み始め。

著者は、フィンランドに留学後、フィンランド企業に勤め、現在は在日フィンランド大使館職員。

フィンランドの国土面積は、日本とほぼ同じ。
国民数は、北海道と同じ500万とちょっと。
そんな小国だが、国際企業のノキアやメッツォはフィンランドの会社。

国内総生産(GDP)を、上から並べると、
 米国
 中国
 日本
 ドイツ
 英国
フィンランドは、46位。

しかし、これを、国民一人当たりでみると、
 ルクセンブルク
 アイルランド
 スイス
 ノルウェー
 シンガポール
日本は4万ドルで28位。
フィンランドは5万ドルで13位。

著者は、本書の初めのほうで、フィンランドについて、
 一人当たりのGDPは、日本の1.25倍
だと、強調する。

数字はそうだが、こういう論調はイヤらしい(^^;
本書に書かれているのは、国の品位、国民の感情。
その情緒・感覚を、貨幣価値や入手の困難さで評価しようというのは下品極まりない。
ンなヒトの書くフィンランド論は、しょせん、ンなヒトのフィンランド論・・・

本夕、読了。

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』
それは、午後4時までしか仕事をしないから。
なのに、なぜ、一人当たりのGDPで日本を上回るのか。
職能重視にプログラムされたフィンランドの教育制度。
高密度・高濃度で実務に取り組むフィンランド人の気質。

日本人気質では、それはできない(ように思う)。
日本では、
 営業活動と称する、入り口での世間バナシ、出口での飲みニケーション
 始業前後と終業前後の与太バナシ
 ダラダラ・グダラグダラとは言わないまでの、長時間だがユルユルの就業態度
 業務活動の一環としての、飲み会、ソフトボール、ボーリング、ゴルフコンペ
そんなことだから、一人当たりにしてみれば、この程度のGDP。
でも、思う。
それで、いいじゃないか、と(^^;

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2022年10月 1日 (土)

食わせられない(^^;

今日からマリーナの営業は冬時間。
9時、出航。

イカがいいと聞いていたので氷を20キロ搭載したが、イカ海域までは遠い。
この時刻だと出遅れ。
で、サバに相手をしてもらう。

大黒島を背に沖に向かうと、50メートル海域付近に船団が形成されていた。
イワシが大型魚に食い上げられたあとらしく、海中にウロコが光る。
濃いベイトの反応もある。
が、私の竿は一向に曲がらない(^^;

65メートル海域まで船を進めた。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
良ナギ。
気温も上がり、Tシャツ・ハーフパンツ・サンダル履き。

この画像の背中側では、
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トリが騒ぐ。
あちらこちらで水しぶきが上がる。
ジグを放って早曳きすると、それを追うワラササイズが見える。
しかし、私のやること。
食わせられない(^^;

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掛かったのは、サバばかり。
まァ、これがKON-chan流。
30尾ばかり掛けて、首を折って放血、氷漬けとした。

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2022年9月26日 (月)

『峠』を読む

31人による31編の紀行文がおさめられている。
31の峠。
書いている者の職業は色々。
銀行員・俳人・新聞記者・生物学者・物理学者・学生等々。

本書に記述があって私が通過したことのある峠は、
 北見峠:上白滝駅から自転車で
 碓井峠:横川駅から軽井沢駅までをジェイアール関東バスで
 小仏峠:新宿から富士山吉田ルート登山口に向かう富士急バスで

本書の初版は、今年の3月。
が、タネ本は、1939(昭和14)年に深田久弥によって編まれた『峠』。
だから、書かれているのは、
 北見峠:石北本線は未開通開部分があり、北見トンネルも開通前
 碓井峠:アプト式電車での峠越え
 小仏峠:小仏トンネルも中央自動車道も開通前
の紀行。

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こんな喫茶店で読み始め。

北見峠紀行を書いたのは、伊藤秀五郎(いとう ひでごろう)。
このヒトの書いたものは、以前にも読んでいる

明治から戦後すぐくらいまでの北海道内の山行記を読むには、〝駅逓(えきてい)〟を知っておく必要がある。
駅逓とは行政境界の峠などに置かれた、郵便の中継、貨物の中継、それらを運ぶ馬を引き継ぐ施設。
道内に600ヶ所以上あって、宿泊もできた。
登山者だと、そこで食料を調達したり、山に向かう基地にできる。

大正は1926年12月25日で終わり、26、27、28、29、30、31日の6日間が昭和元年。
明けて、1927年は昭和2年。
著者らは4人で、その1月に天塩岳(1558メートル)に登り、その足で北見峠の駅逓に向かう。
北見峠にあった その駅逓を管理していたのは香川県出身の夫婦。
里の開墾地での収穫を終え、雪が積もる頃に夫婦で峠の駅逓に入り、春を待つ。
冬の北見峠の駅逓は訪れる人も少なく 白一色に埋もれてあった。
著者らが訪れた時、駅逓の夫婦は改元されたことも知らずにいたという。

スキーで北見峠に向かった著者らは、湿った雪にワックスが合わずに大汗をかかされている。

本夕、読了。

書かれた時代は古い。
本書は、仮名遣いと字体を旧から新に。
さらに、難読漢字に振り仮名を加えて読みやすくしてはいるが、当時の一級のインテリが、同好・同門の者を相手に書いた文章。
見慣れない漢熟語が多い。

本書は、私にとっては知的峠(^^;

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2022年9月24日 (土)

『すーちゃん』を読む

益田ミリのマンガ。

本店と掛け持ちの店長とマネージャー、二人の正社員と何人かのアルバイト店員で食事も出すカフェが回る。
その二人の正社員のうちの一人が〝すーちゃん〟。
〝岩井さん〟が、もう一人の正社員。
男はマネージャーだけ。

すーちゃんは一人暮らし。
今の住まいに移って7年、カフェに勤めて3年。
34歳。

すーちゃんの親友は、OLの〝まいちゃん〟。
まいちゃんも一人暮らし。

すーちゃんはマネージャーに好意を持っている。
ところが、岩井さんとマネージャーがデキて、岩井さんは退職することに。
妻子持ちと不倫中だった親友のまいちゃんは 不倫を清算、結婚相談所で見合いをした相手と結婚することに。
そして、すーちゃんは、店長をまかされることになる。

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こんな飯屋で読み始め。

マネージャーへの片思いが、はかなく終わって・・・
幾日かのち、すーちゃんは日記にこう書く。

 少しずつ復活してる気がする。
 くよくよ考えるなって言う人もいると思うけど 
 それは私じゃない誰かの意見だ。
 私はゆっくり考えて復活する。

本夕、読了。

店長になった すーちゃん。
仕事を終えて部屋に帰り、ひとりごちる。

 ずっと変わりたいと思って生きてきたけれど
 いろんなあたしを増やせばいいかな~
 って思うようになって なんていうか少し楽だ
 違う誰かのようになりたいと思わないのは
 いい気分だ
 あたしでいい
 あたしでいいっていうか
 あたしも悪くない感じ
 
益田ミリは、救いを知っているヒトだ。

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2022年9月19日 (月)

『生物たちのハイテク戦略』を読む

大腸菌。
移動は、体から出ている細長い組織(鞭毛:べんもう)を使う。
鞭(むち)とは書くが、くねらせているのではなく回転させている。
新体操のリボン種目のようにクルクル回すのとは違う動作原理。
電動機軸のように本体との直接の接触を必要とせずに、鞭毛の先っぽから根元まですべてがクルクル回る。
鞭毛モーター。
電動機の回転子は、固定子との間での電磁気力でクルクル回る。
鞭毛は本体との間の化学力でクルクル回る。
関与するタンパク質は200種。
鞭毛モーターを構成するパーツは30個。
〝進化論〟は、長期間・徐々・自然選択がキーワード。
しかし、鞭毛モーターに そんな悠長な〝進化論〟は通じない。
鞭毛モーターが機能するには、この30のパーツが一挙に同時に出来上がる必要がある。

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こんな喫茶店で読み始め。

カッコウの仲間は托卵する。
托卵された卵は托卵先の卵より必ず先にふ化する。
そして、ふ化直後でまだ目も見えていないのに、托卵先のふ化前の卵や遅れてふ化してきたヒナを巣から落とし、里親が運ぶエサを独占する。
ところが、托卵先にされたトリが擬態卵を見分ける力を得、自分のものではない卵を巣から排除したり、巣そのものを放棄するようになったと。
カッコウが托卵先とするトリは、モズ。ホオジロ、オナガなど二十数種。
托卵するカッコウの多い地域では、里親種に托卵拒否行動が広がっているという。
カッコウはカッコウで托卵先を開拓。
オナガへの托卵は最近のこと。
そのオナガに、托卵拒否行動が見られだしたという。

本夕、読了。

最近、カッコウがオナガへ托卵することが発見され、さらに最近、オナガの托卵拒否が始まったのは、本書に書かれていること。

托卵先の拡大・托卵拒否は、循環なのか一本道なのか。
その時間をさかのぼるとどうなのかについて、本書には書かれていない。
カッコウの托卵は、今から1千年、1万年前に始まったことではないだろう。
何百万年も前からカッコウは托卵していたはず。
ヒトが観察する程度の時間間隔で托卵先の拡大・托卵拒否が言えるのであれば、1万年前、10万年前、100万年前のカッコウの托卵先は、どんなトリだったのだろう。
1000年前だっていい。
現在の托卵先と違うのならば、著者の論調は正しい。
現在と変わらないのであれば、托卵先が拡大しているわけでも、その原因が托卵拒否でもないだろう。
ヒトが観察しきれていなかっただけ。
私は、後者だと思う・・・

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2022年9月18日 (日)

1ハイずつ6回

今日の日出は5時18分。
5時、出航。

焼けた東の空から紅が去り、空に青が見えてきた。
が、じき、空から青が消え全周グレー。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

ガスで、0.5海里も視程がない。
周囲に何艇か浮かんでいるのだが、ポッと姿を現しては、またガスに沈む。
風穏やか、波も穏やかだが、1.5ノット前後で船が流れる。
移動の自由度を大きく損なうが、シーアンカーを入れ、船を安定させた。
船は等深線をなぞって流れる。

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ご同乗、ありがとうございます。
Sea Dragon船長、5本ヅノに5点掛けしたイカを取り込んでいるところ。
で、22ハイ。

私の仕掛けは、上から60センチ間隔で、
 プラヅノ
 3号スッテ
 3号スッテ
 3号スッテ
 4号スッテ
 プラヅノ
と配置した、6点掛けを狙った欲張ったもの。

が、6点どころか3点も、いやいや2点も付かず(^^;

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1ハイずつ6回。
で、5ハイ+幼生イカと極めて上品(^^;

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2022年9月10日 (土)

ノコノコと

8時15分、出航。

こんな時刻から出て行っても、どうかなァ。
と、思いつつも、ノコノコと。

ウネリが残っていて、そのウネリの上に小さな波。
波の頭は滑らかで丸いが船速を上げられず、18ノット。

この秋も、サバが入ったのだろう。
あちらこちらに、トリの集まり。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

先日浮かんだ、イカ場。
快晴。

ノコノコと出てきた海域、風ゆるく、潮も走らない。
150号のオモリがまっすぐ沈んでゆく。
じき、100号のオモリでもまっすぐ沈んでゆく海況となった。

しかし、というか、だからなのか。
140メートル、150メートル、160メートルと移動するも、スッテにもプラヅノにも、イカは付かない(^^;

もう少し、北東に進もうか。
まァ、時刻も時刻。
噴火湾口の根まで戻った。

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根も不釣。

魚探には魚影が映っているのだが、サカナにはサカナの事情がある。
竿は曲がらない(^^;

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2022年9月 8日 (木)

『誤報』を読む

予定稿とは、新聞社が事項の発生前に作っておく原稿。
 著名人の逝去記事 
 ノーベル賞受賞記事
 文化勲章叙勲記事
など色々考えられる。
経歴や業績、結果の影響などを、ことが起きてから調べたり考えたりしているようではマヌケ。
前もって、調べ考えて記事の原稿を作って、いざという時に備える。
放送局でも同様だろう。

ロシアがウクライナに砲口を開いたのは、今年の2月24日。
その翌々日の2月26日、東京にも支局を持つロシアのノーボスチ通信社が、
 「ウクライナがロシアに戻った」
と告げる記事を、ネット上にアップ。
しかし、それは予定稿。
ただちに削除したが、時すでに遅く、それが世界中に拡散した。
まァ、しかし、誤報が誤報だと認識できる記事なのだから、大恥をかいたが通信社としての罪は軽い。

著者は、新聞社々員を務め上げたのち、マスコミ論を講じる大学教員。

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こんな飯屋で読み始め。

副題が、『新聞報道の死角』。
〝死角〟とは、
 思い込み
 取材源からの情報・リークのいいとこ取り、つなぎ合わせ、憶測
 特オチへの不安からの勇み足(本書内では見切り発車と表現している)
 
新聞(に限らないが)は、何度も何度も誤報を出している。
そのたびに、謝罪・経緯・反省・対策は出すが、〝ンなことはタナに上げて〟書く(書かねばならない)のが新聞人。
朝刊・夕刊に間に合わせるための締め切りがある。
ウラ取り、確認、根掘り葉掘りは重要。
しかし、調査権も捜査権も持っていない報道機関にそれを強く求めるのは酷だろう(と思う)。

本夕、読了。

新聞人は、知識人である。
権力の監視人である。
大衆が意識を向ける方向を示し、大衆を誘導できる立場でもある。
そのオピニオンリーダー、啓蒙者としてのプライドからくるミスリードと言うか恣意的な編集でストーリィを作り上げることもある。
記者、カメラマンの功名心からくるデッチあげという、どうしようもないのさえある。

この先も、思い込みの、憶測の、見切り発車の、デッチあげによる誤報・偽報・虚報はなくならない。
しかし、言論の自由、報道の自由は、謝罪し、経緯を書き、反省し、対策を出し、それにより情報を正していくことで保障されるのだろう。

って、本記事の最終行が、中学生がホームルームで言う程度のことなのがこそばゆい(^^;

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2022年9月 3日 (土)

半分の半分

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昨夕。
西の空が焼けた。

明けて今日。
今日の日出は、5時03分
5時、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

良ナギ。
秋の雲。

同乗は、我が老艇かつ汚艇に、よくぞ乗船くださったSea Dragon船長と副船長。

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Sea Dragon船長

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Sea Dragon副船長

早い内はイカの付きが良く、特にSea Dragon船長は、
4点掛け
5点掛け
6点掛けも。

船中総漁果の半分をお一人で。
残りの半分を、Sea Dragon副船長と私で半分ずつ。
船中、120ハイ。

やはりサメ。
しかし、Sea Dragon船長がモリで2尾撃退。
その効果もあって、被害は小さかった。
船中総被害は、付いたイカごとスッテを4つ。

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私の水揚げ、半分の半分。
30ハイ。

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2022年8月29日 (月)

思っただけ

週末は雨に風。
明けて今日。
天気予報には、〝日射し〟とか〝風は弱い〟とか、釣り師に好ましいフレーズが。
あれこれあって、今日の私は公休。

サカナ釣りばかりしていると、バカになる。
で、今日は魚類ではなく、頭足類。
〝サカナ釣り〟ではなく、〝イカ付け〟。

5時、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

気温14℃。
なのに、Tシャツにハーフパンツ。
それとサンダルと、マヌケファッション。
なもんだから、寒い。
8月なのに、太平洋に向かってオシッコをしたら、ブルっときた(^^;

やがて、天気予報通り〝日射し〟。
しかし、〝風は弱い〟はアタらず。
波の頭が白く崩れだした。

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これだけ上げるのがやっと。

早上がりして、波に正対して帰航。
10ノットでチンタラチンタラ噴火湾まで戻ると、〝風は弱い〟が具現。
振り返り見る海域も。おだやか。
よほど、イカ場にもどろうかと思ったが・・・
思っただけ。

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根は不釣。
50センチあるかないか。
いや、ない(^^;

 

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2022年8月27日 (土)

『サムライと英語』を読む

明治まで あと15年の1853(嘉永6)年。
ペリー率いる米国東インド艦隊の4隻の黒船が、東京湾口 浦賀沖に錨を入れる。

長崎の出島のオランダ商館を通じて、幕府は世界の近況をよく知っていた。
なので、この黒船が来ること、さらにはその来航の目的までも、幕府は1年以上も前から知っていた。

元国連事務次長の明石 康(あかし やすし )と、NHK「英語でしゃべらナイト」取材班の共著。

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こんな喫茶店で読み始め。

協働・協業の場では、組織内・間で、情報の共有、風通しの良さ、縦串を刺す、横串を刺すことの重要さが言われる。
が、今の世でも、過ぎた世でも、今後の世でも、同質の情報を上の階層から下の階層まで そろって共有できるはずがない。
そうであっていいはずもない。
下々(しもじも)は蚊帳の外。
そういう言い方が悪ければ、上位層のみが持つべき情報というものはある、と言い換えよう。

というわけで、浦賀奉行所に詰めていたサムライには、黒船が来航することは知らされていなかった。
浦賀奉行所の通詞(通訳)のサムライが使える外国語はオランダ語。
浦賀奉行所のサムライは、いかにこの事態に対峙したか。

ペリー側も、オランダ語を使える者、中国語を使える者を同行させて来ていた。
で、日米はオランダ語を介して通じ合うことになる。

本夕、読了。

艦内に招き入れられたサムライは、教養の高さをペリーらに感心される。
米国人が見せる地球儀に、サムライはワシントン・ニューヨーク・イギリス・フランス・デンマークを的確に指し示したという。
また、トンネル技術や蒸気機関のみならず、進捗中のパナマ運河の工事にまで及ぶ質問をサムライはしている。

オランダ語を学んでいたサムライが、この頃から英語へと学びの方向をシフトし、それがまたとても熱心。

シャープは台湾資本、経営トップも台湾人、
が、社内公用語は英語。
日産もルノーが筆頭株主で、トップにフランス人が就いていたこともある。
しかし、社内公用語は英語。
それらの会社が英語を使う事情は分かる。
ところで、ユニクロ(ファーストリテイリング)や楽天が社内公用語を英語とするのは、シャープや日産とは違う理由だろう。
何だかんだと提供される話題に軽さを感じさせる両社だが、トップの思いは幕末のサムライに近いのかもしれない。

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2022年8月22日 (月)

『なぜかいい町 一泊旅行』を読む

著者は、ドイツ文学者。
教授職にいた大学を56歳で早期退官、以降、フリーランスの文筆家。
著者は、長く日本全国を東に西に、北に南にと旅行してきたヒト。
本書におさめられているのは、16編、15の町と1つの村を訪れた紀行文。

本書中のイラストも著者による。
上手い絵ではない。
しかし、これがいい。

橋の欄干を支えにして、川の上流に向かって立ち、スケッチブックに筆を走らせているヒトを、私も、あの町、この町で見たことがある。

シライデザインの帆布のリュックに、折りたたみ傘と文庫本を入れて、私も随分とあちらこちらの町を歩いた。
小さなリュックだが、A5版のスケッチブックなら入るだろう。
それを背負い、私も、汽車に乗り、バスに乗ろうと思う。

北海道は3町、斜里町・上川町・岩内町を歩いた話。

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こんな喫茶店で読み始め。

東にドーンと独立峰の羊蹄山(1898メートル)。
その西に順に、
 ニセコアンヌプリ 1308メートル
 イワオヌプリ   1116メートル
 ニトヌプリ    1080メートル
 チセヌプリ    1134メートル
 シャクナゲ岳   1074メートル
 白樺山       959メートル
 前目国内岳     980メートル
 目国内岳     1220メートル
と、私が山頂に立ったニセコの山々が並ぶ。
その目国内岳の山頂に立ち、歩いてきた尾根を背にする。
と、そこに見えるのが、雷電山(1211メートル)。

著者は、この雷電山に登るため、夏に岩内町を訪れる。
そして、後年、今度は冬に岩内町を訪れる。

1954(昭和29)年9月に北海道に上陸したのは、洞爺丸台風。
洞爺丸事件の起きた同じ日、この台風の風にあおられて、いわゆる岩内大火が起きる。
本書には、以下の記述がある。
 郷土館には岩内大火を伝える新聞の切り抜きがパネルにして
 あった。<中略>小さな記事に目がとまった。火事騒ぎのさ
 なか強盗殺人事件があり、二人を殺傷して犯人は逃走中。
 <中略>とほうもない海難事故と町の大火にかくれて小さな
 かこみ記事になった。<中略>作家水上勉が、<中略>強風
 と火炎のさなかの殺人事件が、小説家の想像力を刺激したに
 ちがいない。代表作『飢餓海峡』は小さなかこみ記事から生
 まれた。

岩内町の8割を焼き、死者・不明者38名を出したのが岩内大火。
港に浮かんでいた漁船も、岩内駅も、北海道・北海道拓殖・北洋相互銀行の各岩内支店も、火葬場までが消失している。

洞爺丸遭難を伝える新聞を、私も読んだ。
確かに、紙面は洞爺丸の転覆事件の記事で埋め尽くされ、岩内大火はわずか300文字ほど。
小さなかこみ記事だと言える。

本夕、読了。

水上勉が、洞爺丸事件と岩内大火を背景に『飢餓海峡』を執筆したのは本著者が書いた通り。
しかし、『飢餓海峡』中の殺人事件は、水上勉の創作。

私が読んだのは1紙のみ。(室蘭市内からアクセスできるデータベース限界)
また、私のこと、記事の読み落としもあるだろう。
という前提で言うのだが、
 火事騒ぎのさなか強盗殺人事件があり、二人を殺傷して犯人
 は逃走中。
との、本著者が言うところの小さなかこみ記事を見つけることはできなかった。
まァ、これ以上は言うまい・・・

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2022年8月21日 (日)

画像の艇は、我が艇の2.5倍

朝の気温は16℃。
涼しいというより、肌寒い。

が、Tシャツ、ハーフパンツ、サンダルで、船を出した。

今日の日出は、4時48分。
5時15分、出航。

搭載した氷は20キロ。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

大漁情報が流れていたORION ⅡのM船長に、昨日架電して教示頂いた海域。
サンクス、M船長。
M船長、2年ぶりだか3年ぶりだか4年ぶりだか5年ぶりだかに船を出し、イッパツで決めてきたというのだから大したもの。

早い内は、底を取れないほど船が流れたが、やがて風穏やか。
良ナギとなった。

強い日射で、暑い。
帽子に替え、タオルで姉さんかぶり。

濃いベイトの反応。

しかし、イカのアタリはベタ底近く、水面下140メートルから150メートル付近。

深いから、仕掛けの沈降、巻き上げに時間がかかる。
手待ち時間が長く、効率はなはだ悪し。
竿を2本出せば、漁果は上がるだろう。

と、そんな計算通りにはいかない。
我が艇、1投目からサメにまとわりつかれる。

仕掛けの全損 1
半損 2

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30ハイに、1パイ足りない。

画像の艇Sea Dragonは、我が艇の2.5倍。

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2022年8月17日 (水)

『物理がわかる実例計算101選』を読む

長さ1メートルと1ミリ、つまり 1001ミリの針金。(図の上)
その真ん中をちょっと曲げて、両端間隔1000ミリの  の字型にする。
曲げを大げさに描くと、図の下のようになる。
 底辺が 500ミリ
 斜辺が 500.5ミリ
 高さが hミリ
の、直角三角形の背中合わせ。
Photo_20220817084001
この時、
「h はいくらか」
と問われたら、この直角三角形に、〝ピタゴラスの定理〟を当てはめればいい。
ピタゴラスは2500年以上も前のヒト。
〝ピタゴラスの定理〟は、中学3年生で習う。

ところで、電卓を叩く前に、 h の大きさをイメージできるだろうか。
 2ミリ
いや、
 3ミリ
でも、
 10ミリはないだろう・・・

いやいやいや。
電卓を使い、
 500.5の2乗から500の2乗を引き
 その値の平方根を計算する
と、h は 22ミリ とちょっとになる。
この値は我々の直観より、ずっと大きくはないだろうか。

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こんな飯屋で、読み始め。

さァ、我々の数量感覚を修正するために、計算しよう。

上腕二頭筋は、チカラコブのできる筋肉。
上腕三頭筋は、上腕骨を挟んで、上腕二頭筋の反対側にある筋肉。

上腕二頭筋が縮むことで、手(前腕)が上がり
上腕三頭筋が縮むことで、手(前腕)が下がる

図は、上腕二頭筋が縮んでいる状態。

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前腕は関節を支点として上下する。
前腕を上に動かす二頭筋の付いているところは、関節から5センチの位置。
関節から35センチ先に手(のひら)が付いている。

小学6年生で習う〝てこの原理〟は、アルキメデスによる。
今から2200年以上も前のヒト。

2200年前の知識をウデに適用、
 支 点:関節
 力 点:支点から5センチ
 作用点:支点から35センチ
とすると、ヒトのウデは、筋肉の出す力の、なんと 7分の1 しか手の先に伝えることができない構造になっている。
ヒトのウデは、力で大損して、距離・速さで得をするという仕組み。
二頭筋が5センチ縮めば、手の先は 7倍 の35センチ上がる構造。

その理由の、私の理解は・・・
例えば、
 うっかり、熱いモノに触れ
 アチッ
 となったとき、力はどうでもいい。
 サッとウデを引っ込めねばならない。
 というような、生命にとって安全サイドに立った構造を、
 進化の過程で人体は獲得したのではないかと。
 
本夕、読了。

ヒトのウデは、力で大損して、距離・速さで得をする構造。
だから、懸垂や腕立て伏せがツライ運動なのも、納得できる。

我が竿に掛かるサカナが小さいのは、私の上腕二頭筋に合わせて。
ということなのかも知れない(^^;

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2022年8月14日 (日)

ンなところにいたのか

雨の日の新聞は、ポリエチレン袋に入れられて配達される。
今日の朝刊はそれ。
配達時刻頃は、雨だったのだろう。
しかし、私が新聞を取るために玄関ドアを開けた時には、すでに雨は上がっていた。

日曜版の厚い新聞を読んでから、家を出た。

8時、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
良ナギ。

Tシャツ、ショートパンツ、サンダル、ツバ広帽で竿を握る。
やがて、雲が割れ青空。
日射しが痛い。

25メートルくらいまで出ると、ベイトの濃い反応。
ヒラメは20メートルより浅い海域、12メートルとか8メートルとか。
が、ベイトに付いた青モノに期待して、30メートル以深に船を進めた。

と、濃いベイトの反応の真下から魚信。

ンなところにいたのか、ヒラメ(^^) 

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12時30分、沖上がり。

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2022年8月13日 (土)

『砂戦争』を読む

中国のコンクリート消費量は、年に25億トン。
米国が20世紀の100年間に使ったコンクリートの総量は45億トン。
米国が100年かけて消費した量を、中国は2年を経ずして生産し、築港、護岸、ダム、ビル、舗装へと消費する。

これは、中国の急速な発展の証でもあるし、中国の建設能力の高さの証でもあろう。
その証拠に、地上高が300メートル以上ある超高層ビルは、世界に178本。
内、半分、88本が中国に建つ。

著者は、環境問題研究家。
新聞記者、国連職員、外交官、130ヶ国以上で調査・研究、国内外の大学で講義した経歴を持つ実務家で かつ教養人。

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こんな喫茶店で読み始め。

現代の高層建築の構造を成り立たせ、強度を担っている主要部材は鋼材。
が、基礎・地下部分はもちろん、高層階でも床材はコンクリート。

コンクリートは、セメント1に対し、砂を2~3、砂利を3~4。(重量比)
それに水を加えて練る。
その砂や砂利のことを骨材(こつざい)という。
本書では、この骨材のことを〝砂〟という言葉で代表させている。

世界で採掘される砂は、年に500億トン前後。
この7割がたが建設用コンクリートの骨材になる。
この500億トンという数字は、世界中の河川が1年間に運ぶ土砂量の2倍に相当する。
つまり、我々は自然が供給する以上の砂を消費していることになる。

国内では、良質の砂の入手は困難になっている。
 甲子園の砂は、中国産
 東京五輪ビーチバレーコートの砂は、ベトナム産

本夕、読了。

現在でありながら、すでに未来都市なのは、東の上海と西のドバイ。

中東の砂漠の国際都市、ドバイ。
地上高828メートルのブルジュ・ハリファタワーと、ペルシャ湾の人工島、それとゴルフ場のジュメイラ ゴルフエステーツが有名。
砂漠にあるゴルフ場なのに、バンカーの砂は米国から。
砂漠の砂だとサラサラしすぎて、ボールが沈んでしまうのだと。

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2022年8月11日 (木)

今日の下心は、〝はず〟・〝だろう〟

山の日。
山の日だけれど、沖へ。

日出が4時38分。
4時、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
誘導してくれたのは、画像の艇、SeaDragon

船尾方向から押す風で、艇が船首方向に流れる。

だから、竿先から出たラインは船尾側に走るはず。
〝はず〟・〝だろう〟は、時にチョンボを招く。

今日の この海域、そうはならない。
ラインが前に走る。
かと思うと、巻き上げていると、いつの間にかラインが船尾側に走る。

津軽海峡を西から東へと、2ノット以上で流れる津軽暖流の影響を受けているのだろう。
舌の根の乾かぬうちに、〝だろう〟だ。

今日の下心は、〝はず〟・〝だろう〟。
 もう、イカがきているはず
 たくさん掛るだろう
と。

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あがったイカはたった1パイ(^^;

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2022年8月 5日 (金)

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』を読む

垂直跳びの得意な遊牧民のマサイ族。
彼らの主食は牛乳と牛の生き血。
ルーマニアのドラキュラ伯爵も美女の生き血を吸うが、こちらは創作。

鳥類、1万と6百種。
このうち、吸血の記録があるのは、ガラパゴスに棲む3種とアフリカ南部に棲む2種の計5種。

ところが、著者は日本にも血を飲むトリがいることを知り、第6種目の吸血鳥を発見したと論文にする。
動物園で飼育されているニホンジカの背中をつついて皮膚を傷つけ血を飲んでいたのは、ハシブトガラス。
私の船上食の菓子パンを、2回も3回も、いや、4回も盗った あのハシブトガラスだ。

しかし、この論文は学会誌への掲載を拒否される。
理由は、生物学会誌には未発表だが、畜産業界誌には既に吸血するカラスのことが発表されていたから。
カラスが乳牛の乳房に浮き出ている血管を傷付けて吸血。
それを病因とする敗血症などで死に至る牛さえ出ていることが、北海道などの畜産業界で問題になっていたことを著者は知らなかった。

著者は、林学を学んだあとに、鳥類学に進んだ生態学者。

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こんな喫茶店で読み始め。

小笠原諸島。
 諸島北側(日本本土寄り)が、有人島のある小笠原群島
 諸島南側(赤道寄り)が、無人島群の火山列島
ここに固有種のヒヨドリが棲む。

小笠原群島に、オガサワラヒヨドリ。
火山列島に、ハシブトヒヨドリ。

トリの渡りは、南から北へ、北から南へ。
日本から遠い側の火山列島に棲むハシブトヒヨドリは、本土・伊豆諸島由来。
と、渡りの原則通り。

なのに、本土に近い側の小笠原群島に棲むオガサワラヒヨドリが、小笠原群島と同緯度はるか1800キロ西の八重山諸島由来と、渡りの方向が東西。
この原則破りの渡りを、著者らはDNA分析から明らかにする。

で、小笠原群島と火山列島間距離は160キロ。
しかし、この2種に遺伝的交流のないことも、著者らの研究で明らかになる。

本夕、読了。

みたいな、ヒヨドリの説明があるかと思えば、

上半身がヒト、下半身がトリ、背中から翼。
極楽浄土で鳴く、〝迦陵頻伽(かりょうびんが)〟。

ヒトのオンナの体に、手足先は猛禽類、後頭部から翼。
永井豪の漫画『デビルマン』に登場する、〝妖鳥シレーヌ〟。

森永のチョコボールのパッケージに描かれているトリの、〝キョロちゃん〟。

なども、本書内で話題にあがる。

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